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「菊、しっかりするんだ!」
声をかけながら、こんな時何も出来ない自分に唇を噛み、アルは悔しがる。
「………っ…はぁっ、はぁっ…アル、さんっ…」
キュッと眉をひそめて苦しそうにアルを見上げながら名前を呟く。
「………!?おい!?気のせいか?菊の体がさっきより小さく見えるんだが?」
菊の体に触れると違和感を感じ眉をしかめ、ルートは耀に顔を向ける。
「菊!?耀に変な物飲まされたせいだな!?」
叫んだ瞬間アーサーもルートと同じくキッと耀を睨みつけて怒りを向けた。
「ん?毒じゃないあるよ?」
怒るアーサーの視線を不思議そうに見ながら答える耀。
「なんだい菊。大丈夫、HEROはこんな時居なくなったりしないから!」
名を呼ばれれば手を握り、言えば頭を撫でてやり菊を落ち着かせようとする。
「アルさんっ…体が…苦しい…ですっ」
さらにアルにしがみついて耐えようとアルの服に手を伸ばして引き寄せる。
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