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後悔なんて要らない
自分が嫌いだった
何も出来ないわたし
弱虫のわたし
泣き虫のわたし
陽光さえもわたしを責めたてた
世界中が敵だった
だって仕方ないじゃない
何が出来るっていうの
去ってく嵐を
呼び戻そうっていうの
知ってた
今だって
嵐はやんだわけじゃない
知ってた
今だって
嵐は猛威をふるってる
ただ
ここではないだけで
わたし 自分が嫌いだった
からだは凍りつき
言葉は喉の奥でとけていく
生まれてこられなかった言葉たちは
猛毒となり 体中を巡る
苦しくて苦しくて
嵐は去ったのに
悲しくて悔しくて
弱さが嵐を起こす
怖い ホントはとても
眠ればいい
この毒の中で
なにも見えない
なにも聞こえない
眠ってしまえばいい
いいの?それでいいの?
眠れもしない 弱虫のわたしが
あげる声は小さすぎて
嵐が去らない
ばかじゃない?
逃げたって 変わらない
後で悔いるなんて
まっぴらごめんだわ
ばかじゃない
嵐の真ん前に
両手を広げ立ちふさがる
かなわないと知っていても
だけどホントは
いつだってこうしたかった
かまいたちに体切られ
痛みに膝ついたとしても
一歩だって引いてやらない
鋭くにらんだその先で
風がひるむ
負けてなんかやらない
勝てなかったとしても
ズタボロになっていても
こんなわたし 悪くない
笑いながら 立ち向かえる
そんなわたしは 好きだわ
世界が 笑いかけてきた
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