階段の下で

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【ちょっと出会いと別れ】 ぽんとこれが生まれたのは、 ある写真がきっかけでした。 プロの写真家さんが ブログを作り、 私のブログと出会い 私がそこに掲載されていた 写真を見た瞬間に生まれました。 それは。 彼の愛犬が 階段を見上げている写真でした。 そのひたむきな後姿と、 その時の私が ある別れを受け入れたことで 生まれたんだと思います。 怪盗ロワイヤルという ゲームをしていて、 ふと哀しくなってしまうのが 『引退』 ゲームをやめちゃうことです。 んとね、こう言っては見もふたもないんだけど、ゲームはたいしたことないんだよね。 でも。 これほど人間の本性を呼び覚ますものもない、と思います。 欲望、という感情は恐ろしいものです。 と、ゲームの話はどうでもよくて(笑) まぁ、引退するーって仲間がいて。 やめたくてやめるヒトは、いいんだ別に。 けど。 後を引くような寂しさを、私は彼に受けました。 色んな事情でやめるヒトがいる。 ゲームだから。 そんなに重たいものではないのだけれど。 重たいものではないはずなのだけれど。 それでも。 触れた袖。 小さな邂逅。 さびしい、という感情は生まれてくるのです。 去る方も 去られる方も きっとさびしい。 だからこそ凛と前を向いて。 胸を張って。 2度と触れない袖かもしれないけれど。 それでも凛とお互いの前を向いて。 私は言いたいと思うのです。 「またね!」と。
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