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菜々香が少し考えてから俺を見た。
「もしかして、あやのと稜駿の事気にしてるの？」
『えっ!な、何のこと？』
なんで菜々香が!?
「大丈夫やで。」
何が大丈夫なのか分かんなかった。
「あやのは先輩として稜駿にいろいろ教えてるだけやから」
あ…、そっか、
あやのも先輩なんだよな。
『ありがとう』
何に対して言ったのか
自分でもよく分かってない。
けど、菜々香の言葉で何かが
吹っ切れた俺は、
楽屋に向かって歩いた。
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