伝えたくて

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    楽屋に着いてすぐに中に入った。 「あ、聖夜!」 あやのの笑顔が俺に向けられる。 それだけで頬が緩む。 『稜駿、ちょと席外してくれるか?』 「おう、分かった」 稜駿は快く席を外してくれた。 「聖夜、どうかしたの?」 『1回しか言わないからちゃんと聞いてくれよ?』 深呼吸をしてから 真っ直ぐあやのを見て、 『俺、あやのが好きだっ』 「…あ、あやのも聖夜が好きだよ」 真っ赤になりながら返事をくれた あやのが可愛くて思わず抱きしめた やっと素直に気持ちを伝える事が出来た。 凄く時間がかかったけどな。 これからは、今より 稜駿に嫉妬するかもしれないけど。 END _
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