私の隣

2/4
前へ
/222ページ
次へ
    一磨を想い続けて 泣いている私を支えてくれたのは 今、私の隣にいる、あなたでした。 ____ 「千帆ー、帰るよー?」 『ちょっと待ってー』 彼氏の拓巳が一緒に 帰ろうと言ってくれた。 拓巳の告白を受けたのは 一磨と菜々香から逃げるように外に出て、 ベンチに座っていた時だった。 「僕じゃ、だめかな?」 そう言った拓巳の表情は真剣で 「千帆が好きなんだ」 そう言った拓巳の顔は赤かった。 拓巳の気持ちは嬉しかった。 けど、一磨を想いながら 拓巳の気持ちを受け取るのは 拓巳に失礼だと思い、断った。 でも、拓巳は何回も告白してくれた。 _
/222ページ

最初のコメントを投稿しよう!

171人が本棚に入れています
本棚に追加