171人が本棚に入れています
本棚に追加
/222ページ
そんな事を考えていたら
いきなり菜々香に話しかけられた
「千帆ちゃん、どないしたん?大丈夫?」
何に対して言ってるのか
分からなかった。
「泣いてるけど、どっか痛むん?」
泣いてる?私が?
そう思いながら頬に手をやると
確かに濡れてる。
私、泣いてたんだ。
『大丈夫、大丈夫っ』
涙を拭いて笑顔で菜々香に言った。
心配かけたくなかった。
だって、菜々香の後ろで
心配そうに私を見ている
一磨が居るんだもん、
『本当に大丈夫だから。心配してくれてありがとう』
そう言えば、楽屋を出て、外に出た。
_
最初のコメントを投稿しよう!