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ダダダダダダダーー
スパンっ!!
「土方さーん!!」
「うるせーぞ総司!!!」
部屋の中には机に向かって筆を走らせながら声を荒げる壬生浪士組の鬼副長が。
「そんな事より、今日面白いモノを拾ったんです!!」
目をキラキラさせながらいう総司に対して土方はめんどくさそうに
「銭ならうちの会計方に渡しとけよ」
とそっけなく言った。
「なんで私が拾ったのにこの組のお金になるんですか。
お団子買うに決まってるじゃないですか!っていうか銭じゃないです!!もっと面白いモノですよ」
総司の言葉に土方は眉を寄せた
「面白い…?長州の密書かなにかか?」
「はぁ。そんなつまんないもの拾ってきてどうするんですか」
「っておいぃぃ!!そこは拾ってこいよ!!」
さらっと隊長として在るまじき発言をした総司に今にも殴りかかりそうな勢いでつっこむ土方
「もったいぶらずにさっさといえ」
このやりとりに飽きたのか溜め息をつきながら、面白いモノの正体を聞いた
「実はですねぇ。道に落ちてた女子を拾ってきたんです」
「…は?」
ニコッとしていう総司に対して土方は完全に呆けてしまったようだ。
「だーかーらー、女子を拾ってきたんですよ。女子を!!」
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