舞い戻る、紅の血

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「近藤さん、土方さん連れてきましたよ。」 ある部屋の前でそう言いながらスッと襖を開けると中には気さくそうな親戚の中に1人はいそうなおじさんと、黒王子。 (ぐは!!ここにも美形が…!!) 慌てて鼻を押さえた朱音は先ほどの名前を聞いて一つの言葉を思い出した… (新撰組…) そう。 朱音は新撰組のことを知っていた。 それも学校の授業で習う程度ではなく、色んな文献、漫画、ゲーム… 頑張って稼いだ生活費の余りのほとんどを新撰組に使っていた。 時代に翻弄されながらも自分の信念を貫いて散っていった人達に憧れて… (この人達も着物…集団コスプレ…) 大きく勘違いをしていく朱音を見つめたまま2人は固まっていた。 まだ少女であどけなさが残るが思わず見惚れてしまったらしい。
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