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―――はっ
「返事をまたずに開けるなと何回言ったらわかるんだ!」
最初に我に返った黒王子が美少年を怒鳴りつける。
「近藤さん、この方です!」
「無視かゴルァ!!!!!」
黒王子をおいて話をする美少年とおじさん。
「とても可愛らしい子じゃないか。
まぁこちらへ座りなさい。」
見た目通り気さくなおじさんらしい。
今のでこの黒王子の位置づけが大体わかった。
言われた通り2人の前に座ると美少年は朱音の斜め後ろに座った。
(なんかあたし悪い人みたいじゃん)
さっきのコントの時とは打って変って張り詰めた空気。
逃げ出せないように見張られた座位。
黒王子の刺さる様な鋭い視線。
全てが朱音を不安にしていった。
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