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――タタタタタタタ
「ちっ。間に合わなかったか。」
…これで、あの緋村家も終いか。
ふっ、まぁいい。
あの血が手に入らなかったのは惜しいが他の者の手にいくよりは一族ごと滅んでくれたほうが良い。
「おい、帰るぞ。」
「はっ。」
不敵な笑みを顔に浮かべた男は数人の部下を連れてその場から去っていった。
その場に残ったのはまだ暖かい少女の亡骸と月に照らされ不気味に光るあの刀だけ…
――お願い…幕府を許さないで
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