緋の秘密

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ふわっ―― 急に背中が暖かくなった。 「大丈夫。大丈夫だ朱音。ここにいる。」 耳元で優しい声が聞こえる。 「…あ…さ、佐之さん…?」 いつの間にか背後に回り朱音を抱きしめていた。 「そうだ。大丈夫だから。安心しろ。」 その言葉に朱音は落ち着きを取り戻していく。 「…あ…ご、ごめん…なさい…っ」 がくんっと原田の腕へと落ちていく。 意識を失ったようだ
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