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―――――――
「…や、や…いやああぁぁぁ!!」
勢いよく起き上がるとそこはこっちの世界にきて1番始めに目が覚めた場所だった。
「はぁ…はぁ…ゆ、夢??」
「大丈夫か?」
未だに整わない息を落ち着かせながらそう呟くとすぐ隣から声が聞こえた。
「佐之助さん…なんで…??」
見ると優しく微笑んでこちらを見てる佐之助さんの顔があった。
「なんでって…おまえ、離さねぇんだもん。俺の事。」
「は?」
見ると佐之助さんの手をしっかりと掴んでいた。
「あ…///ご、ごめんなさい」
慌てて離そうとすると今度は佐之助さんがあたしの手を掴んだ。
「いいんだよ。それよか、大丈夫か?随分うなされてたみたいだけど…」
そういって汗で額に張り付いた前髪を優しく払ってくれた。
気づけば全身汗でびっしょりだった。
「あれ?なんであたし寝てるの…?」
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