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「なあ、一つだけ聞いていいか?」
「ん、なんだ?」
「アイツのあれは………私服なのか?」
ディアスが不思議に思っていたのはアリアの口調などではなく、彼女の着ていた服だった。それはもう理香子が着ている服よりもフリフリが多く、theゴスロリ、と言ってもいいほどに真っ黒なドレスだった。
まあ、機体と同じ色で似合ってると言えばそうなんだが……
(動きづらくはないのだろうか?)
「そうだが。ディアス君、キミはもう休んでいいぞ。部屋はミヤに聞くといい。あ、あとキミの〝D.E.M.〟も少し触らしてもらうがいいかな?」
「え?ああ、いいですけど……」
「ありがとう。では、私もこれで失礼するよ」
そう言って手を振り奥の方へ歩いていってしまう理香子。
「あー……よろしく」
「はい、着いて来て下さい」
†
「多分、リカコさんから渡された紙が正しければ此処です」
「ああ、ありがとう。それより此処は本当に戦艦の中なのか?」
「はい、今はこの拠点と連結して準備をしている所です」
(マジか……にしても凄い規模だな)
その後は特に何もなく、部屋で眠りにつくディアスだった。
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