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「ディアス!お前は右を
ユリクは左だ。俺は中央を叩く」
「オーケー、了解だ」
「ヤー」
一人の男の合図により、停滞していた2機の人形機動兵器が動き出す。そして一方は腰にある刀状の武器の柄に手をやり、片一方は腰のホルスターにある取り回しの良さそうな短銃を引き抜く。
「久々に暴れてやるぜ!」
「ふ、ほどほどにして下さいね」
「へ、分かってるって」
その言葉と共に2機が背中のプースターを全開に駆け出す。
「さて、俺もおっ始めるか……」
最後、残った隊長格らしき機体が背中に装備された対艦ライフルを展開する。
「では、此より作戦を開始する!」
†
「いやー、今日はやったな」
「そうですね。中々だったと思いますよ」
「ああ、そうだな……特に作戦無視で自分の領域じゃない敵までバッサバッサ切っていった所とかな」
「はあ?お前だって謝って味方を誤射しそうになってたじゃねえかよ」
「あれは味方がチョロチョロ動くからだ」
「まあまあ……」
こんな事を愚痴りながら話すのが彼等の何時もの日課である。まあ、戦闘しながら他人の事を此処まで細かく見ていられるのも彼等の実力なのかもしれないが……
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