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「ぐすっ・・・えぐっ・・・」
「ご、ごめんね」
風呂から上がった那由多はいきなり泣き出し、輝夜を困惑に陥れた
「・・・もう、お婿に行けない」
「だったら私が責任取るから、ね?」
「やだ」
「はうっ!?」
それなりに恥ずかしい事を勇気を出して言ったのに、那由多の即答の拒否により輝夜は凄まじいダメージを受けた
「姫様~。どこに居るんで、あ、居た居たってこの状況は何!?」
珍しく夕食の時間に部屋に居なかった輝夜を探しにきた鈴仙が見たのは、体育座りをして暗い雰囲気を出している那由多と、そのすぐ近くで両手を付いて落ち込んでいる輝夜だった
「イ、イナバ!?」
「れいせ~ん」
那由多が泣きながら鈴仙の腰にしがみついた
「姫様~」
「ちょっ!私は何もしてないわよ!」
「・・・裸見たくせに」
「こんな幼い子に何しているんですかー!!」
「いやーーーー!!」
本日二度目の鈴仙の怒声と輝夜の悲鳴が響いた
「それじゃ行こっか」
「うん」
ボロボロの雑巾と化した輝夜を置いて鈴仙と那由多は満足げに出ていった
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