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師匠「私は高名でなければ知恵もない。ましてや人と接するのが得意でないのでね。弟子はこれ以上要らないんだよ。」
孫策は内心苛立っていたが、周瑜の紹介なので我慢した。
孫策「でわ、お側仕えの書生にして下さい。」
師匠は頷くと、二人を連れて散歩に出掛けた。
すると大きな棗の木があった。
師匠「孫策よ、あの棗の実を取ってはくれぬか?」
孫策「はい、お任せ下さい。」
孫策は木に近付くと、
師匠「これ、木に登ってはいかんぞ。」
孫策は無言で飛び跳ね取ろうとするが、届かない。
周りを見渡すと棒があったので、それを使おうとすると。
師匠「こら、そこから動いてもならぬぞ。」
孫策はムスっとして取るのを諦めた。
すると師匠は周瑜に視線を移し。
師匠「周瑜にはできるかい?」
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