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だから夏生と別れた、と言ったとき彼は相当驚いていた。
大「はあ!?あんな仲良しだったのに…」
理由を説明したら
大「そっか…。でも、明日香物分かりよすぎじゃねえ?夏生ちゃん、きっと寂しがるよ」
明「だーかーらー、あんないい子を周りの人がほっとくわけないんだってば!やっぱり近くにいて支えてくれる人の方が安心でしょ?そりゃ最初はあれかもしれないけど、夏生の将来のこと考えたらこっちのがよかったんだと思う。合ってるかは分かんないけどね」
大「…大人だなあ」
明「まあねっ。大毅よりはね」
大「あ、それどういう意味か詳しく聞かせてもらおうか?」
明「遠慮しときます!」
実際、夏生とお別れして1番の支えになってくれたのは彼だったと思う。
もちろん、友達がいてくれたから頑張れた。
…でも夏生とあたしの関係を知っていたのは愛莉ぐらいだったから、人前では何のダメージも無かったように振る舞わないといけなくて辛かった。
無邪気な友達に救われてもいたんだけどね。
大毅は、あたしの夏生に対する延々的な未練タラタラ話をたくさん聞いてくれた。
そのおかげで、夏生とのことをやっと“いい思い出”にすることが出来たと思う。
何も言わないで、頭の中でずっと夏生のことを考えてたらきっとずるずると夏生のことを忘れられなかっただろうから。
大毅には、スゴく感謝してる。
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