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「どうしたのまっしろちゃーん!!
元気ないじゃん☆」
俺が物思いにふけっていると、気持ち悪い顔が視界に現れた。
しかも授業は終わっている。
「うっせーオカマ!!
近寄んじゃねェェェェ!!!」
俺はイラだって、幼なじみの長野サトシの首を締めた。
「いだだだだだ!!!ヤメテよ上手くいかないからって私を痛めつけるのは!!」
「お前昔からその言葉かわんないんだな!
早い事なおせ!!」
「アンタねぇ、先輩の前ではクールぶって私の前で本音出すのヤメテくれない!?」
「おいサトシ!俺が腹黒って言いたいのかよ!」
「サトシじゃなくてサトコだもん!!
てゆか腹黒じゃん!てか本当に首痛いからぁぁぁ!!」
コイツの口調ムカつく!
ただでさえ美咲先輩の唇が見ず知らずの王子に奪われるかもしれないのに!!
「痛くしてんだよ!!オカマ!」
「何があったのか知らないけど私に当たらないで直接本人に言いなさいよ!」
「あ?」
「私に当たってくる時は美咲先輩の事でモヤモヤしてるんでしょ!
アンタ悩んでたって埒開かないんだから先輩に会ってきなさいよ!
てか、そろそろお弁当の時間よ!!」
あ…
「…………行かなきゃ!」
俺はダッシュで食堂に向かった。
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