12月の終わり

1/2
前へ
/13ページ
次へ

12月の終わり

もうじき1月がくる 不安なんだ 雪が降るたび 君が消えていくようで 僕が少しずつ消えていくのに 君を縛り付けたまま 僕はまだ君の傍にいたい 街の灯りも見えない白い壁 花柄の見飽きたシーツ ブラインドの隙間からうっすら見える景色に未来はない 君が重ねた指先が冷たくて 僕は力強く抱き寄せたいのに 思いだけ溢れて 一筋の涙がこぼれた
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加