第2章 進級試験

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「えっマジ!」 優が口元を手で拭おうとすると、カイトは優の手を掴み引き寄せ、優の口元に付いたあんこをぺろりと舐める。 「なっ!!」 優は突然の事に驚き、慌てて自分の口元を押さえる。 「なかなか良い反応だ…お前、キスしたことないのだろ?」 カイトは悪戯な笑みを浮かべた。 くっそぉ~!馬鹿にしやがってっ 優はカイトを睨む。 「ふっ図星か…まぁいい、俺が一から教えてやるよ」 カイトは顎に手をあて、ニヤリと笑った。 「うっ…」 優は今までに感じたことのない、悪寒を感じた。 「そういえば、今朝の件はどうするんだ?」 「へ、あ、そ、その件は保留…」 優はカイトから眼を背けた。 そんなすぐに返事ができるわけないだろ… 「だろうな。そうすぐにYESと言われても面白くないからな」 なにそれ…俺に拒否件はないのか!! 「まぁ返事を楽しみにしているぞ」 カイトは寝室に向かって歩き出した。 「たいやき上手かった。礼を言う」 「あ…うん」 寝室の扉が閉まる。 あ、あいつまた俺のベットで寝るつもりだな… 寝てる間に何されるか解らないから、今日はソファで寝よ。 優はたいやきの残りにかぶりつく。
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