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「えっマジ!」
優が口元を手で拭おうとすると、カイトは優の手を掴み引き寄せ、優の口元に付いたあんこをぺろりと舐める。
「なっ!!」
優は突然の事に驚き、慌てて自分の口元を押さえる。
「なかなか良い反応だ…お前、キスしたことないのだろ?」
カイトは悪戯な笑みを浮かべた。
くっそぉ~!馬鹿にしやがってっ
優はカイトを睨む。
「ふっ図星か…まぁいい、俺が一から教えてやるよ」
カイトは顎に手をあて、ニヤリと笑った。
「うっ…」
優は今までに感じたことのない、悪寒を感じた。
「そういえば、今朝の件はどうするんだ?」
「へ、あ、そ、その件は保留…」
優はカイトから眼を背けた。
そんなすぐに返事ができるわけないだろ…
「だろうな。そうすぐにYESと言われても面白くないからな」
なにそれ…俺に拒否件はないのか!!
「まぁ返事を楽しみにしているぞ」
カイトは寝室に向かって歩き出した。
「たいやき上手かった。礼を言う」
「あ…うん」
寝室の扉が閉まる。
あ、あいつまた俺のベットで寝るつもりだな…
寝てる間に何されるか解らないから、今日はソファで寝よ。
優はたいやきの残りにかぶりつく。
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