第2章 進級試験

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「失礼します…」 「まぁそこに座りなさい」 土御門はにこやかに、優に座るよう促す。 「さて、早速ですが本題に入ります。あれは今何処に居ますか?」 「え?あ、あれとは…」 「試験で召喚した精霊もどきですよ。」 「もどき…じゃないですよっ!えーと、や、闇属性の精霊ですよあははは…」 土御門の鋭い質問に、優はしどろもどろに答える。 「ほぉ、ではあれは今精霊界に居て召喚しない限り、ここには現れないという事ですか?」 柔らかな表情の土御門がゆっくりと近付く。 「そ、そーです…精霊ですから!」 柔らかな表情とは真逆の威圧的なオーラを放つ土御門から逃げるように、優は椅子から立ち上がり後ろに下がる。 「なかなか頑張りますね…仕方ない」 土御門はかけていた眼鏡を外し、机の上に無造作に眼鏡を置き前髪をかきあげる。 「せ、先生?」 優は驚いた。 ただ眼鏡を外し、前髪をかきあげただけなのに、いつもの穏やかな土御門とは別人に見えたからだ。 「先生、あの…」 優が話を切り出そうとした瞬間、強い力で机の上に倒され押さえ付けられた。 「っ!」 「あいつを呼べ。」 土御門の冷たい瞳と言葉遣いに、優の心臓が凍りそうになる。 「で、できません…」 「ふ…強情な所は兄貴にそっくりだな」 「!!」 優の心臓が大きく跳ねる。 「今…なんて…っ!」 言葉を遮る様に、土御門の舌が優の首筋をゆっくりと這う。 「んっ…や、やめっ」 「止めてほしいか?だったら言うことを聞け。」 片手で優のシャツのボタンを外し、長い指で優の上半身を探るように撫でる。 「ぁんっ!」 身体がビクンと跳ねる。 口から勝手に飛び出た甘い声に、優は慌てて自由になる片手で口を塞ぐ。 優の頭の中は、驚きと恥ずかしさでぐちゃぐちゃになっていた。 「無意識でそんな声が出るとは…なかなか凶悪な奴だな」 土御門はくすりと笑い、上半身を撫でていた手をゆっくりと下へ滑らせる。 「こちらも具合が良さそうだな」 「ひぁっ、は、離し」
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