第2章 進級試験

14/18
前へ
/48ページ
次へ
「悪魔、学園内ではその姿でいろ。あれは生徒に毒だからな。」 「ユウが望むなら。」 「やけに綾杉に肩入れするんだな…」 「貴様には関係ない。」 カイトは勢いよくドアを閉める。 あの馬鹿、よりにもよって何であれを喚んだんだ… 「はぁ偶然か必然か…どちらにしろ面倒な事になりそうだ。」 「主?」 「お前にも迷惑をかける事になるかもしれん。」 土御門は七夜の頭を優しく撫でる。 「えへへっ主の為なら、僕は大丈夫ですぅ。」 頭を撫でられて嬉しそうに、七夜は答える。 戒斗…お前の護ろうとしたモノは、あまりにも大き過ぎるよ。 夕焼けに染まる空を見つめた、土御門は胸の中で呟いた。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加