第2章 進級試験

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優がどんなに拒んでも、カイトは手を止めようとしない。 寧ろ、焦らすように新たな刺激を与える。 「はぁ…あぁ…」 くそっ何でこんな事されなきゃならないんだよ!! 優は悔し紛れに、カイトを睨み付ける。 「まだそんな余裕があるのか…それとも誘ってるのか?」 カイトはニヤリと笑う。 し、しまった… 焦らすように触れていたカイトの手に、力が入る。 「ふぁ!」 急に与えられた激しい刺激に、優の身体が弓なりにしなる。 「あっやっ…そんなっ!」 「もっと焦らしてやろうかと思ったが…そんな表情をされたらたまらんな。」 「あっあぁっ!も、やっ…」 優の息が荒くなる。 身体中の血液が、一カ所に集中するような感覚が迫る。 「もうそろそろだな。」 「!!」 カイトは優を立たせ、少し前屈みになるように浴槽の縁に手をつかせる。 「これなら、湯が汚れないな。」 カイトはくすりと笑う。 「ほら、出して良いぞ。」 「ひぁっい、いや…だ…」 こんな恥ずかしい格好でなんて嫌だ!! 「強情なやつ…そこが可愛いんだがな。」 カイトが優の肩に軽くキスをする。 「やっあぁっ!!」 優の抵抗も虚しく、白濁が浴室のタイルに放たれる。 「気持ち良かっただろ?」 カイトは、勝ち誇ったような笑みを浮かべる。 「ば…か…」 優は最後の力を振り絞り呟くと、白い闇に意識が呑まれていった。
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