第3章 夢

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「死者だ。戒斗と会っていた神田は、奴と会う1週間前、任務中に殺害され遺体安置所で眠っていた。」 「誰が連れ出したんだ?」 「それも、不明だ…」 「…不可解だな。」 「あぁ。だが、不可解な事件はまだ残っている。それは綾杉の両親の死だ。」 「!」 カイトの瞳が大きく開く。 「兄が失踪した翌年、綾杉が学校で授業を受けている間に両親は殺され、家を焼かれた。ただその殺され方が異常なんだよ…」 「異常?」 「あぁ、心臓を潰されていたんだ…外傷もなくな。人間には到底真似できない殺害方法。まぁ悪魔なら話は別だがな。」 「な…ん…だと」 カイトの表情が曇る。
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