67人が本棚に入れています
本棚に追加
「死者だ。戒斗と会っていた神田は、奴と会う1週間前、任務中に殺害され遺体安置所で眠っていた。」
「誰が連れ出したんだ?」
「それも、不明だ…」
「…不可解だな。」
「あぁ。だが、不可解な事件はまだ残っている。それは綾杉の両親の死だ。」
「!」
カイトの瞳が大きく開く。
「兄が失踪した翌年、綾杉が学校で授業を受けている間に両親は殺され、家を焼かれた。ただその殺され方が異常なんだよ…」
「異常?」
「あぁ、心臓を潰されていたんだ…外傷もなくな。人間には到底真似できない殺害方法。まぁ悪魔なら話は別だがな。」
「な…ん…だと」
カイトの表情が曇る。
最初のコメントを投稿しよう!