第3章 夢

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「お前を危険な目に遭わせるわけにはいかない。」 「でも約束したんだ!だから、兄ちゃんを見つけないと…」 「ったく、兄弟揃って強情だな…なら召喚師になってガーディアンになれ。そうすれば兄貴を探す手掛かりが見つかる。」 「僕、兄ちゃんみたく賢くないよ?」 小さな優は、小首を傾げた。 「お前が気付いていないだけだ…お前には特別な-」 突然、周りの景色が遠ざかっていく。 え?待って!今なんて- 景色が見えなくなると、辺りには暗い闇が広がっていた。 「特別な…なんだろう?」 優は腕を組考える。 ダメだ、思い出せない…。 「う…ゆう…」 「!」 突然聞こえた声に驚き、辺りを見回す。 だが、声の主は見当たらない。 「ゆう…優…」 「この声…まさか兄さん!戒斗兄さん!」 優は声が聞こえる方に向かって走る。 「優…」 しばらく走り続けると、前方に人影が見えてきた。 「兄さん!」 優は、さらに走るスピードを上げる。
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