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優が名を呼んだ瞬間、魔法陣が眩しく光る。
「!?」
魔法陣の光が消え、黒い煙が上がり大きく渦を巻く。
「我はメフィストフェレス地獄の大公なり…我と契約を望む者…我がこの世界で形を保つための名を与えよ」
黒い渦から人の形が現れる。
「そんな…」
優はメフィストフェレスの姿を見て言葉を失った。
髪型、顔立ち、体格は突如失踪した優の兄戒斗とうりふたつだった為である。
「か…かいと…兄さん」
優の瞳から涙が溢れる
「カイト…我が名はカイト…汝との契約を此処に成立とする」
メフィストフェレス改めカイトは優の前に降り立った。
「我を使役し己の欲望を満たせ…契約が有る限り汝に使えよう」
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