第1章 契約

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優が名を呼んだ瞬間、魔法陣が眩しく光る。 「!?」 魔法陣の光が消え、黒い煙が上がり大きく渦を巻く。 「我はメフィストフェレス地獄の大公なり…我と契約を望む者…我がこの世界で形を保つための名を与えよ」 黒い渦から人の形が現れる。 「そんな…」 優はメフィストフェレスの姿を見て言葉を失った。 髪型、顔立ち、体格は突如失踪した優の兄戒斗とうりふたつだった為である。 「か…かいと…兄さん」 優の瞳から涙が溢れる 「カイト…我が名はカイト…汝との契約を此処に成立とする」 メフィストフェレス改めカイトは優の前に降り立った。 「我を使役し己の欲望を満たせ…契約が有る限り汝に使えよう」
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