憂鬱な日々の始まり

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私は生徒会室のドアの前で、大きく深呼吸をしてみる。 ちひろ「……………。」 ダメだ…!! 全然落ち着かない! 入るか…入らないか…… 私は生徒会室の前で左右を行ったりきたりしていた。 「ん?ちひろ…ちゃん??」 ――ビクゥッッ!! 背後からいきなり名前を呼ばれたので 驚き、飛び跳ねてしまった。 「随分リアクションが大きいね…」 後ろを振り返ると 見覚えのある女の先輩が立っていた。 ちひろ「たたたたた滝沢彩菜先輩ッ!!!どうも…こんにちは」 彩菜「こんにちは、ちひろちゃん。」                  彩菜先輩はニッコリと微笑んでいる。 やっぱ…美しすぎるなぁ…… セミロングのストレートな黒髪と 切れ長だけど大きくて可愛いらしい瞳。 鼻筋も通っていて 真っ白なきれいな肌……。 かなり端正なお顔立ち。 1個上には見えないほど 美人で大人っぽい。 童顔な私とは正反対。      
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