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セツさんは旦那さんが定年退職をした途端に今の病気にかかり、入退院を繰り返してきたのだと話してくれた。初めは自分がなぜこの病気にかかってしまったのか・・・。なぜ私なのか・・・。そんなことばかり考えていたそうだ。この7Fに入院が決まった時は死にたい・・・。そんなことばかりが常につきまとい、毎日が苦痛でしかたなかった。でも、旦那さんだけが命を繋ぐ役割を果たしてくれているから私はこうしてあなたに逢うことができたのよと言ってくれた。
私は涙が溢れて止まらなかった。この人の為に出来る限りのことをしてあげよう!!と思った。そんな時、お姉ちゃんに言われた言葉が頭をよぎった。
「患者さんに入れ込みすぎちゃ駄目よ!!」
それでも私の決意は揺らがなかった。
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