俺と桜とカップヌードル

25/25
前へ
/53ページ
次へ
「どんな誤魔化し方よ!そんなのに騙される奴が……」 今まで沈黙を守ってきた牡丹が、溜め込んでいたものを爆発させるかの如く語りだした。 しかし、 その声も更に大きな声にかき消される。 「UFOはどこだっっ!」 令二だった。 先程までの近寄りがたい雰囲気はどこへやら、 ワイワイ騒ぐその姿は玩具売り場にいる子供と大差ない。 「……令二はこういう奴だったわね。」 牡丹がため息をつく。 令二は誰もが認める天才だ。 それともう一つ凡人には無いものがある。 それは、異常なまでの探求心。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加