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「どんな誤魔化し方よ!そんなのに騙される奴が……」
今まで沈黙を守ってきた牡丹が、溜め込んでいたものを爆発させるかの如く語りだした。
しかし、
その声も更に大きな声にかき消される。
「UFOはどこだっっ!」
令二だった。
先程までの近寄りがたい雰囲気はどこへやら、
ワイワイ騒ぐその姿は玩具売り場にいる子供と大差ない。
「……令二はこういう奴だったわね。」
牡丹がため息をつく。
令二は誰もが認める天才だ。
それともう一つ凡人には無いものがある。
それは、異常なまでの探求心。
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