17人が本棚に入れています
本棚に追加
/53ページ
「本気で殺すわ。」
「たった今のは本気じゃなかったのか?」
「とにかくさっさと準備しなさい!」
ビシッと言う。
仁は仕方無しに立ち上がると、一伸びしておもむろに服を脱ぎ出した。
「ってなにやってんのよ!」
成熟したトマトのような顔をする牡丹。
「なにってパジャマで学校行くわけにはいかないだろ。」
さも当然そうに、何の疑問持たずに服を脱ぎ続ける。
決してムキムキでは無いものの、ほどよく引き締まった身体
薄く割れた腹筋に、年相応になってきた肩や腰……
「そうじゃなくて、
あぁ、もうバカ仁!」
勢いよく扉が閉まり、足音は遠ざかっていく。
最初のコメントを投稿しよう!