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龍門仁という少年がいる。
自称平凡な中学生だ。
家は平凡の名に恥じない、普通サイズの一軒家。
だがそれは、あくまで家族で暮らしていればの話。
家が平凡でも、そこに中学生がたった一人で暮らしていれば十分異常だろう。
龍門仁はまさにそれだ。
龍門仁には両親の記憶がほとんど無い
とは言え親がいない訳ではない。
病院に入院してる訳でも無ければ
刑務所にいるわけもない。
当然記憶喪失になったわけでもない。
そもそも両親はピンピンしてるだろう。
だからこそ
余計にたちが悪い。
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