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「ふむふむ、事情はわかったわ。」
ボコボコにされながらも何とか事情を説明をすると、牡丹は腕を組み何度も頷きながらそう言った。
「そうか。解ってくれて良かった。あと令二、こういう時は笑ってないで仲裁に入るのが幼馴染み三人組のあるべき姿だと思うんだ。」
ズボンについた埃を手で払いながら仁が言う。
「ふむ、後ろ向きに検討しておこう。」
「後ろ向きかよ!前向きにすら検討してくれないのかよ!」
そう突っ掛かる仁と笑いながら聞き流す令二。
そこで牡丹が再び口を開いた。
「つまりあんたは自身の超絶な体臭に気づき、それをどうにかしようとカレースープを被ったのね。」
「違ぇよ!お前は実は何も聞いてなかったろ。」
「お前にしては中々の機転だったが、カレースープというのはいただけないな。せめてトイレの防臭剤にしておけば良かったものを……」
「だから違うって。いいかもう一回説明するぞ」
仁はそういって再び身振り手振りを交えて説明をしようとする
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