俺と桜とカップヌードル

8/25
前へ
/53ページ
次へ
「いや、別に一回聞いたから充分よ。」 億劫そうに牡丹が言う。 その隣では令二も頷いている。 「いや、待て!何も充分じゃない!お前らは何も解ってない。お前達のせいで………」 仁はそこでクラスメートを見渡し、 「ほら見ろ。新クラスになったばっかと言うのに、このクラスメート達の俺を見る目線。まるで腐った生ゴミを見ているようだぞ!」 そう叫んだ。 そして、牡丹と令二に向けてというよりクラスメートに向けて説明を開始した 直後 「ほら、座りなさい!」 前のドアが開きミッチーが入ってきた。 やり放題やっていた生徒達もぞろぞろと座っていく。 「えっ……。このままじゃ俺、とんでもない勘違いされたままじゃ……」 仁の悲壮な叫びは誰の耳にも入らない。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加