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控え目に扉を開けて入ってきた転校生は、女子だった。
多少の緊張を感じさせる足取りで、歩く少女。
教室内の誰もが目を奪われた。
彼女の透き通るようなピンク色の髪に
そう、それはまるで外で舞っている桜のような
「お、お前は!」
立ち上がり、仁が叫ぶ。
見間違えるはずも無かった。
間違いなく、朝の少女だと確信した。
それは運命の出会いだった。
漫画の中でしかなさそうな、それでいて有名な展開に……
「誰ですか?あなたは?」
はならなかったが。
しかしそれが、龍門仁と春風桜の出会いだった。
そして、この出会いで彼らを中心に運命は大きく変わってしまう。
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