俺と桜とカップヌードル

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「お前だろ!」 「……もういいわ。」 そうして、牡丹も自席に戻る。 (一体、どういう事だ?だって俺の席の隣は牡丹だよな……) 自席に座る仁。 自分の左を見ると、当然牡丹がいた。 どういう事だ?という視線を投げ掛ける仁。 しかし、一方の牡丹は完璧に無視を決めていた。 (あいつ、俺の視線に気付いていながら無視してるな。全く訳わかんねぇ。) そうこうしていると、日直である生徒が号令をかけた。 『礼』という声と共に、気だるく首だけ下げると視界の右端をピンク色がよぎった。 右隣には春風桜がいた。
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