俺と桜とカップヌードル

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(なん……だと。いや現実でこんなマンガみたいな言葉を使うことになるとは……。取り敢えずもう一度皆さんご一緒に、なん……だと。) 頭の中は訳解らず、混乱している仁だったが、それでも長年の習慣というやつは身体に染み付いているらしく、気が付いたら自然に着席していた。 実際の所は、ただ空席だった仁の右隣の席が桜の席になっただけなのだが、そんな考えに至らない。 カレースープまみれで頭を抱え唸る仁。 常人なら話かけるどころか、近寄る事すら拒むような状態だった。 しかし 「あの、スミマセン」 なんと、とうの問題になってる桜が話し掛けてきた。
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