俺と桜とカップヌードル

18/25
前へ
/53ページ
次へ
「あ~、はい!何でしょうか?」 何故か咄嗟に敬語になる仁。 桜はそんな慌てきっている仁を流し、次の言葉を繋げる。 「貸してくれませんか?」 首を傾げる桜。 そして同じように首を傾げ答える仁。 「何を?」 数秒の沈黙が流れる。 その空いた時間の重みを含ませるように、桜はゆっくり口を開く。 「何をでしたっけ?」 「俺が知るかーーっ!」 仁は思わず立ち上がり叫ぶ。 クラス全員の視線が仁一人に集中し、 「仁君?」 授業をしていたミッチーが、笑いながら(目以外)注意する。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加