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「あ~、はい!何でしょうか?」
何故か咄嗟に敬語になる仁。
桜はそんな慌てきっている仁を流し、次の言葉を繋げる。
「貸してくれませんか?」
首を傾げる桜。
そして同じように首を傾げ答える仁。
「何を?」
数秒の沈黙が流れる。
その空いた時間の重みを含ませるように、桜はゆっくり口を開く。
「何をでしたっけ?」
「俺が知るかーーっ!」
仁は思わず立ち上がり叫ぶ。
クラス全員の視線が仁一人に集中し、
「仁君?」
授業をしていたミッチーが、笑いながら(目以外)注意する。
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