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「……はい…」
大人しく席に座る仁。
その際に左側を見ると、牡丹が般若も逃げ出すような憤怒の表情をしている。
(ああ、休み時間はまた血の雨が降るな……)
これから先に起こるであろう凄惨な場面を思い悲観する。
後ろの方の席では令二が笑いを堪えているが、そんなものは確認するまでもない。
仁の叫びによってもたらされた騒ぎも落ち着き、授業が再開された頃。
仁の視界の右端に再びピンクがよぎった。
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