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莉「はあー…どうしよ。このままじゃ…」
鏡の前でため息をつくあたし。このままじゃ荒木と喋る事すら出来なくなる。
でも…今考えると、もしあれが荒木だとしたらなんで荒木はこんな事をしているんだろう??
学校ではガリ勉で外では不良…………
莉「一体なんなの??」
頭がごちゃごちゃになりすぎてうっかり声に出してしまった。
あたしは慌ててトイレを出た。
グイッッッ
莉「えっ…」
バタンッ
突然腕を引っ張られ壁に叩きつけられた。
莉「ったあ~~」
「ごめんごめん」
目の前の顔に視線をうつすと、そこには荒木がいた…。
莉「わっ荒木…な、何???」
恵「いや、何か早川俺の事避けてるから何かなーって思って」
ニコニコしながらあたしを見つめてきた。
莉「別に避けてなんかいないわよ…!!」
恵「そうかなー明らか違うんだけど」
さっきよりも低い声。
あたしは急に鳥肌がたった。
恵「俺の本性知っちゃった??」
あたしは固まってしまった。
莉「え………」
恵「やっぱ昨日の早川だったんだ。ばれてないとか思った?」
ばれてた…。
やばい…絶対何かされる…
あたしはすきをついて手を腕から払おうとした。
でも強い力で掴まれていたから払う事が出来なかった。
恵「なんで逃げんのさ」
眼鏡をとってあたしの腕を更に強く掴んだ。
莉「…っ…」
やっぱ不良だったんだ。
怖いよ……
あたしは涙目で荒木を見つめる
その時、荒木が口を開いた。
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