最終章 拷問彼女

3/4
前へ
/18ページ
次へ
「ギャア゙ア゙ァァァア゙ァア゙ア゙ァァッッ!!」 清々しい程の叫び声が嬉しい。 私は両手の指を全部へし折った。 ガチャピンはグッタリしている。 「…汚い顔……」 顔は焼けただれ、髪は数本しかない。 全身、痣だらけだ。 さっきのガスバーナーのせいで、ガチャピンが着ていた服は燃え、今は裸である。 「それにしても……臭いなぁ…」 私は鼻をつまんだ。 ガチャピンの傷が、ところどころ膿んでいるのだ。 ……蝿、持ってこようかしら…? クスクス笑っていると、ガチャピンが目を覚ました。 「…ねぇ、痛い?」 私は目覚めたばかりのガチャピンに問う。 ガチャピンは涙を流しながら頷いた。 「…逃げたい?」 私の問いにガチャピンは、は?という顔をしている。 「早く答えなさいよっ!!」 ガチャピンのじゅくじゅくした顔を殴る。 「っ……に……逃げた……い……」 痛みを抑えるように、ガチャピンは呟いた。 「…じゃあ逃してあげる…」 私は微笑んだ。 ゆっくりと地下室の扉まで向かうと、重々しい扉を開け放つ。 「……………」 ガチャピンの元へ戻ると、私はガチャピンを縛っていたロープをほどく。 どんっ 瞬間的に、ガチャピンは私を押し退けると扉に向かって走り出した。 私はしりもちを付き、後を終えない。 .
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

64人が本棚に入れています
本棚に追加