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あと少し、と言う所で、
ザクッ
ガチャピンが倒れた。
ゆっくりとガチャピンは足下を見る。
膝から下が、少し向こうに転がっている。
「ギァア゙ァア゙ア゙アァ゙ァ゙ア゙ア゙ッ!!!!」
怪獣のような雄叫び。
思わず笑ってしまう。
「ふふ…気づかなかったの??お馬鹿さんだね……」
薄いガラスの板に、鮮血が生々しく光っている。
ガチャピンの足から、噴水のように血が溢れている。
いつまでもギャーギャーと…うるさいなぁ……
私はのたうちまわるガチャピンの首に、電動ノコギリを押し当てた。
ガチャピンの声が、止まる。
「…私、自分には何されても大丈夫なの…でも…所有物に対しては…どうしても…ね……」
ノコギリの電源を入れる。機械音が鳴り響く。
「私のモノに手を出すから悪いのよ……。呪うなら…」
ぶっちゃあぁあぁぁっ!!
「人の彼氏にしか手を出さない、その悪趣味の自分を呪いな…」
ガチャピンの頭を、足で少し弄ぶ。
「馬鹿な女……もう少し相手見て選べよ。そうしたら…」
返り血を頭から被り、全身真っ赤になった私はガチャピンの頭を踏み潰した。
「……死なずに…済んだのに、ね………」
拷問彼女.END
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