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紗知は大きい瞳を目一杯細め笑った。山下も紗知を見てにっこりと微笑む。
紗知と山下の周りは、暖かな雰囲気で包まれていた。
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放課後、僕は僕を待っているモノのもとに向かう。大人しく待っているかな?悪いことはしていないかな?
今日はお土産話があるから、きっと喜んでくれるだろう。あぁ、楽しみ。
ガラッ
ドアを開けてみると、目を瞑って眠っている僕の愛しい玩具。
髪は無造作に切られていて、鎖骨の周りには数字が掘られている。その数字を指で触っていると、玩具はゆっくりと目をあけた。
「ひっ…山下君…どうしたの?」
そう言って、怯える彼女はうつろな顔で僕を見つめる。
「君にお土産話があるんだ♪」
「…」
「今日僕、紗知と2人っきりでご飯食べるんだよ。…いいでしょ?」
、
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