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「はぁ…めんどくせぇ…。」
この感情は全国の学生諸君のほとんどが共感できるであろう。俺は今、とあるイベントの真っ最中だ。イベントというと楽しいものを想像してしまいがちだが、その考えは間違ったものだということを新しい知識としてみなさんの頭の中に書き加えておいてほしい。
そのイベントとは誰もが経験するであろう「卒業式」だ。だが卒業式自体は問題ない。俺が今、「ヤベ、まじで死んじゃうかも!?」ってくらい退屈しているのは「卒業式、での校長式辞」である。校長式辞なんてものを最初に考えた人間にマジで心の底から謝ってほしい。
話を聞いている時間がこれからの俺の人生で最も無駄な時間になってしまうんではないか、という心配をしかけたときに俺は会場の拍手の音で現実に引き戻された。
『次は卒業生による卒業式の唄です。』
司会担当の先生が言った。大体この卒業式の唄あたりで泣き出す生徒がでてくる。まぁしょうがないとは思うけどね。
唄が始まる。
卒業式の唄ってのはホント不思議なもんだ。歌ってるとなぜか中学校の3年間の思い出が甦ってくる。平凡だったが人並みに楽しんだ3年間だった。
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