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ぼけーっとしてるうちに日も暮れてきた。
「夕日、綺麗だなぁ~。」
窓の外には山の向こう側に沈みかけている真っ赤に光る見事な夕日があった。
「高校生…か…。」
高校生になったらなにか変わってくれるだろうか?今まで毎日なんとなく生きてきた。つまらなかったわけではない。だけど今までと変わらない日々がまた始まると思うと憂鬱になる。誰もが経験するような「普通」、とは違う夢の世界のような「特別」を夢みてる。そんなもの、あるはずがないんだけどさ…。
俺がそんな物思いにふけりながら、帰宅する準備をし始めたとき、不意に背中のほうから声をかけられた。
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