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「しつこいぜ、あんた。信二がいやだって言ってんだからあきらめろよ」
すると、女はすごい形相で町田を睨んだ。
その圧力に町田は耐え兼ねてか笑うように言った。
「なんだよ、恐い顔して」
実際、信二も女の気迫に押されて何も言えなかった。
始めは少しかわいいと思っていたが、今は却下だ。
こんな恐ろしい女だとは……。
そう思いつつ少し後ろに身を引こうとした。
だが、その前にいきなり女に強く腕を掴まれた。
「ちょ、ちょっと」
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