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信二はあまりの驚きに声を上げてしまった。
女はかまうことなく強い口調で言った。
「私、絶対に諦めませんから! あなたを手に入れるためだったら、なんでもしますから。
なんでも!」
それだけ言うと、勢いよくコンビニから出ていった。
女が出ていった後、しばらく音楽だけが流れた。
今度は静かめなラブソングだった。
しかし、先ほど女と嫌な別れ方をした信二には、聞きたくない曲だった。
信二はふと下のカウンターを見た。
さっきの女が置いていったのだろう。
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