バレンタインデー

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しかし、何故かやけに大きい。 「どうしたんだよ? 普通のケーキじゃん」 そう言いつつも、ケーキを覆い隠している箱を取るのに躊躇した。 何故か手が震える。 箱を掴むと更に手が震えた。 「これのどこが――」 ゆっくりと箱を上げた。 そして、そこにあるはずがない物が姿を現した。 ――亜美! その信じられない光景に信二は「はっ」と息を呑んだ。 その光景とは、ケーキの中からこっちを見て微笑んでいる亜美の生首があったのだ。
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