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信二はその言葉を少しだけ誇らしげに思い、亜美に感謝した。
亜美とは同じ大学で付き合っている年下の彼女だ。
だが、町田が先輩ということや顔が女にもてそうにないという複雑な要因がその思いとは反対の言葉を吐き出した。
「でも、亜美が作るチョコはまずいっすよ、市販のより」
そう言って、目の前の棚を占領しているチョコ商品を一瞥した。
一方、信二の隣に立っている町田は羨ましそうにそれらを見ていた。
目は飢える狼のごとくぎらついている。
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