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「そんでも市販のより気持ちがこもってるだろ?」
「まぁ……そこはなんとも……」
本当の所、あまりのまずさで気持ちなどわからなかった。
それに、気持ちより先に吐き気が催し、思考が停止してしまうのだ。
そう思うと、信二は今日が厄日に思えた。
このバイトが終わってから亜美と合う約束をしていたからだ。
町田は「はぁ」と気の抜けたため息をつき、頭を下げた。
そんな彼を信二は哀れみの目で見た。
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